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改訂版・肝臓★肝ケア&脂肪肝に効く運動大幅追加!(あしたが変わるトリセツショー)

[2026.05.27]

肝臓の健康を守るためには、健康診断の数値、特にALTを正しく理解することが重要です。肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、異変に気づきにくい一方で、適切なケアをすれば非常に痩せやすい臓器でもあります。最新の指針に基づいた数値の見方と、肝臓をいたわるための具体的な運動・食事法を解説します。

新たな目安「ALT 30」で肝臓のSOSを早期発見

健康診断の血液検査で測定される肝機能項目のうち、特に注目すべきがALTの数値です。2023年6月、日本肝臓学会は「奈良宣言2023」を発表し、肝臓病の早期発見に向けた新たな指標を提示しました。

日本肝臓学会による奈良宣言の背景

これまで、特定健診などではALTが30を超えると「要注意」、50を超えると「受診」とされてきました。しかし、奈良宣言ではALT 30を超えた時点で、すでに肝機能が低下している可能性があるとして、速やかにかかりつけ医を受診することを強く推奨しています。

ALT 30以下 正常範囲内ですが、過去に高い数値だった方は注意が必要です。
ALT 30超え すでに肝臓に負荷がかかっているサインです。受診を検討しましょう。
ALT 50超え 速やかに医療機関を受診し、詳細な検査を受けてください。

ALT 30超えの7割以上に潜む「脂肪肝」のリスク

実際に、ALTが30〜50程度の方を対象に超音波検査(エコー検査)を行ったところ、7割以上の方に脂肪肝が見られるという結果が出ています。脂肪肝は肝臓に脂肪が蓄積して白く見える状態で、放置すると肝硬変や肝がんへ進行する恐れがあるため注意が必要です。

ALTの数値が示す「肝細胞の死滅」と進行リスク

健康診断で目にする「ALT」という数値は、実は死んでしまった肝細胞の量を反映しています。肝細胞は代謝や解毒など500種類以上の役割を担っていますが、脂肪がたまりすぎると細胞が膨らみ、やがて破裂して死んでしまいます。その際に放出される酵素がALTなのです。

脂肪肝の状態を放置すると、壊れた細胞を補うためにコラーゲン線維が形成され、肝臓が硬くなる肝硬変へと進行します。さらに、脂肪肝は心筋梗塞や脳梗塞のリスクを1.6倍に高め、乳がんや大腸がんのリスクも約2倍にするという報告もあり、全身の健康に深刻な影響を及ぼします。

肝臓の数値を改善するための受診ポイント

検診結果でALTが30を超えていた場合、どのように対応すべきかをまとめました。監修:日本肝臓学会理事長 竹原徹郎医師

医療機関受診の目安と相談先

  • かかりつけ医がいる場合:健康診断の結果を持参し、まずは現在の数値を相談してください。
  • かかりつけ医がいない場合:近隣の消化器内科、特に超音波検査が可能なクリニックを受診しましょう。
  • 過去の数値も確認:現在は30以下でも、過去に長期間30を超えていた場合は、すでに病気が進行している可能性があるため注意が必要です。

現代人が脂肪肝になりやすい3つの要因

現代の生活環境は、肝臓にとって常に脂肪が蓄積しやすい異常事態と言えます。脂肪肝が急増している背景には、以下の3つの大きな要因があります。

食べ過ぎ 過剰な糖質や脂質が中性脂肪に変換され、肝臓に蓄積します。
急激なダイエット 極端な断食により肝臓が飢餓状態と錯覚し、体脂肪を肝臓に集めてしまいます。
飲み過ぎ アルコールの解毒に追われ、脂肪分解という本来の機能が停滞します。

効率よく肝臓をケアする「肝臓に効く運動」ステップ

肝臓は太りやすい一方で、実は最も痩せやすい臓器でもあります。筋肉を動かすことで分泌されるホルモンマイオカインには、肝臓の中性脂肪を減らす働きがあります。大きな筋肉を効率よく鍛える運動を行いましょう。

  1. 足踏みウォーミングアップ
    腕を前後に大きく振りながら、その場で20回程度足踏みをします。徐々に動作を大きくしていくのがポイントです。
  2. 背中を鍛えるタオル引き
    椅子に座り、タオルの両端を左右に引きながら首の後ろ(または胸の前)へゆっくり10回引きます。広背筋を意識しましょう。
  3. 太もものひざ伸ばし
    座った姿勢で片方の足を上げ、もう片方の足を乗せて抵抗をかけながら10回曲げ伸ばしをします。左右交互に行います。
  4. ふくらはぎのかかと上げ
    椅子に浅く座り、両手で膝を押さえて負荷をかけながら、かかとをゆっくり10回上げ下げします。
  5. タオルスクワット
    タオルを左右に引きながら腕を上げ、背筋を伸ばしてゆっくり10回腰を落とします。お尻と太ももの大きな筋肉を刺激します。
  6. ふくらはぎのストレッチ
    最後に足を前後に開き、後ろの足の踵を地面につけて10〜20秒間維持します。左右交互に行い、筋肉をほぐします。

日常生活で取り組める脂肪肝対策のポイント

肝臓ケアにおいて最も大切なのは、一生続けられる習慣にすることです。無理のない範囲で、以下のポイントを意識してみましょう。

食事と体重管理の目安

  • 食事の工夫:ご飯の量を少し減らす、夜遅い食事を避けるだけで肝臓の負担は軽減されます。
  • 果物の摂り方:果糖は吸収が非常に良いため、食べ過ぎには注意が必要です。
  • 減量目標:現在の体重の3%程度を減らすだけでも、脂肪肝の改善には大きな効果があると言われています。
  • 筋肉を落とさない:極端な食事制限は筋肉を減らし、逆に肝臓へ負担をかけるため、バランスの良い食事と運動をセットで行いましょう。

肝臓は、私たちが愛情を持って接すれば必ず応えてくれる臓器です。無理なくできることから継続し、次回の健康診断でALTの数値が改善するのを楽しみにして取り組みましょう。

当院での治療

当院では肝障害に対してAWG療法(自費)を行っています。

AWG療法

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