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今こそ知りたい!目のトラブル 「緑内障を早期発見!失明を防ぐ」(きょうの健康)

[2026.06.23]

「緑内障」の国内患者数は推定約400万人とされており、現代の日本人にとって決して他人事ではない病気です。自覚症状が出にくいため発見が遅れるケースが多いですが、緑内障によって一度失われた視野は、現在の医療でも元の状態に戻すことはできません。進行すると失明に至る恐れもあり、実際に日本人の失明原因で第1位を占めています。そのため、早期発見と早期治療が何よりも重要です。本記事では、緑内障の基礎知識からセルフチェック法、最新の手術療法まで詳しく解説します。

緑内障とは:視神経の障害による視野の欠損

緑内障は、目から入った情報を脳に伝える視神経に異常が起こり、視野が徐々に欠けていく病気です。国内の患者数は約400万人と推定され、非常に身近な疾患と言えます。

最大の特徴は、一度ぼやけたり欠けたりした視野は、治療を受けても回復しないという点です。放置すれば進行し、最終的には失明に至るリスクがあります。進行を食い止めるには、できるだけ早い段階で病気を見つけ、適切な治療を開始することが不可欠です。

緑内障の症状と進行のプロセス

初期の緑内障は、視野の中心から少し外れた位置に見えにくい部分が現れます。「なんとなく見え方がおかしい」という違和感から始まり、次第に視野がぼやける感覚が強くなっていきます。

多くの場合、鼻側の視野から霧がかかったようにぼやけ始め、進行とともにその範囲が広がります。症状は両目に現れますが、左右で進行度が異なるのが一般的です。治療せずに10年から30年ほど経過すると、光の明暗はわかっても物の識別が困難な社会的失明の状態に陥る可能性が高まります。

緑内障を引き起こす主な原因

緑内障の主な原因は、眼球の内圧である眼圧の上昇です。眼球内を循環する「房水」という液体の流れが滞ることで発症します。

房水の役割 水晶体や角膜に栄養を運び、眼球の形状を維持する液体です。
眼圧上昇のメカニズム 房水の排出路(隅角)が目詰まりを起こし、房水が排出されなくなることで眼圧が上がります。
加齢の影響 視神経の線維は加齢とともに減少するため、加齢は発症の大きなリスク要因となります。

統計的には、70歳代の約10%が緑内障を発症していると報告されています。

眼圧が正常でも発症する正常眼圧緑内障

注意が必要なのは、眼圧が正常範囲(10~21mmHg)であっても緑内障になるケースがあることです。実は、日本の緑内障患者の7割以上が正常眼圧緑内障であると言われています。これは、その人の視神経の弱さ(体質)が影響していると考えられています。

なぜ約9割の人が自覚していないのか

緑内障患者の約9割が自覚症状を持っていないとされています。その主な理由は、人間が両目で生活しているためです。片方の視野が欠けていても、もう一方の目が情報を補ってしまうため、かなり進行するまで気づくことができません。また、末期になるまで中心視野が保たれやすいことも、発見を遅らせる要因となっています。

早期発見のためのセルフチェック手順

健康診断の眼科検査だけでは見落とされることもあるため、家庭でのセルフチェックが推奨されます。以下の手順で、定期的に見え方を確認しましょう。

  1. 目標物を決めて片目を隠す
    カレンダーや時計など、中心となる目標物を定め、手で片方の目をしっかりと隠します。
  2. 一点を見つめて視野を確認する
    隠していない方の目で目標物をじっと見つめ、周囲の景色がぼやけていたり、欠けていたりしないかを確認します。
  3. 左右の目を入れ替えて比較する
    もう一方の目でも同様に行い、左右で見え方に差がないかを丁寧に見比べます。

もし少しでも違和感や「もや」がかかったような部分があれば、早急に眼科を受診してください。

緑内障の発症リスクが高い人の特徴

以下に該当する方は、40歳を過ぎたら症状がなくても定期的な眼科検診を受けることが強く推奨されます。

  • 血縁者に緑内障の患者がいる方
  • 強い近視がある方
  • 健康診断などで眼圧が高いと指摘されたことがある方

緑内障の検査方法

正確な診断のために、眼科では複数の検査を組み合わせて行います。

視野検査 光が見える範囲を測定し、見えない部分(暗点)の有無を調べます。
眼底検査 視神経の出口(視神経乳頭)のへこみ具合を直接観察します。
眼圧検査 目に風を当てたり、センサーを当てたりして、眼球の硬さを測定します。

治療の基本:目薬による眼圧管理

治療の目的は、眼圧を下げて視神経への負担を減らし、進行を最小限に抑えることです。例え眼圧が正常範囲であっても、さらに下げることで進行抑制が期待できます。

まずは点眼薬による治療が第一選択となります。房水の産生を抑える薬や、排出を促す薬など、患者様の状態に合わせて処方されます。1種類で不十分な場合は、複数の目薬を組み合わせて使用することもあります。

外科的治療:最新の手術法と選択肢

薬物療法で十分に眼圧が下がらない、あるいは進行が止まらない場合には手術が検討されます。近年は患者様の負担を軽減する手法も増えています。

従来のろ過手術(トラベクレクトミー)

房水の新たな逃げ道を作る、眼圧降下効果の高い手術です。ただし、切開範囲が広いため、入院期間が長くなる傾向があり、術後の合併症リスクにも注意が必要です。

低侵襲緑内障手術(MIGS)

小さな傷口から専用の器具を挿入し、房水の排出機能を改善させる手術です。短時間の入院や日帰りが可能なほど目への負担が少なく、合併症のリスクも低いのが特徴ですが、眼圧を下げる力は比較的緩やかです。

新しいろ過手術:マイクロシャント手術

2023年以降注目されている、従来の手術と低侵襲手術の中間的なメリットを持つ治療法です。長さ約8.5mmの極細の管(シャント)を眼内に留置することで、効率的に房水を排出させます。 切開範囲が小さく済む一方で高い眼圧降下効果が期待でき、術後に点眼薬が不要になるケースもあります。ただし、長期的な経過については、定期的なフォローアップによる確認が継続して必要です。

当院での治療

当院では緑内障に対して、AWG療法(自費)を行っています。

AWG療法

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