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「胃がん」早期発見のポイント…自覚症状なくても要注意!経験者に学ぶ“リアルな胃がん事情”(健康カプセル!ゲンキの時間)

[2026.06.26]

現在の日本では、胃がんは部位別のがん罹患者数で第3位となっており、特に男性や50歳以上の世代で増加する傾向にあります。しかし、医療技術の進歩により、早期発見ができれば5年生存率は90%超に達する、克服可能な病気でもあります。今回は、経験者の声を交えながら、胃がんの早期発見のポイントや最新の治療法について専門医の解説をまとめました。

胃がんの主な原因と感染リスク

胃がんの最大の要因とされるのが、ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)への感染です。ピロリ菌は胃粘膜に慢性的な炎症を引き起こし、組織ががん化するリスクを高めます。特に高齢世代では、過去の衛生環境の影響から感染率が高い傾向にあります。

ピロリ菌以外にも、下記のような要因が胃がんの発症に関係していると考えられています。

  • 喫煙習慣
  • 過度なストレス
  • 塩分の摂りすぎなどの不規則な食事

進行度による分類

胃の壁は約5mmの厚さで5層構造になっており、がんがどの深さまで達しているかで分類されます。

早期がん がんが粘膜下層までにとどまっている状態。
進行がん 粘膜下層よりも深く広がり、他の臓器へ転移している可能性がある状態。

早期胃がんは無症状?見逃してはいけないサイン

早期の胃がんはほとんど自覚症状がないのが特徴です。これは、胃の粘膜層には鋭い痛みを感じる神経が少ないためです。ただし、潰瘍を伴う場合は痛みが生じることがあります。慢性的な胃の痛みがある場合は、放置せず検査を受けましょう。

がんが進行し、部位によって以下のような症状が現れることもあります。

胃の入り口(噴門)付近 食べ物が喉を通りにくい、飲み込みにくい。
胃の出口(幽門)付近 食後の膨満感、吐き気、嘔吐など。
がんからの出血がある場合 貧血やふらつき。

胃がんの切除手術と術後の生活の質

外科手術において最も重要なのは、再発リスクを最小限に抑えることです。胃の周囲には転移しやすいリンパ節が点在しているため、早期であってもリンパ節を含めて大きく切除する必要があります。

胃の部位別役割と再建手術

胃は部位によって役割が異なるため、どの部分を残せるかが術後のQOL(生活の質)に大きく関わります。

胃の上部 噴門があり、胃酸の逆流を防ぐ。食べ物を貯留して消化する。
胃の下部 消化された食べ物を腸へと送り出す。

下部を切除した際は、残った胃と小腸を繋ぎ、さらに十二指腸を小腸に繋ぐことで、消化液の逆流を防止する工夫がなされます。

経験者に学ぶ術後のライフスタイル

胃の4分の3を切除した経験者によると、術後は「よく噛む」ことが最も重要になるとのことです。一時的な体重減少は見られるものの、適切な食生活を心がけることで、術前とほぼ変わらない生活を送ることが可能です。

内視鏡治療と最新のロボット手術

がんの大きさが2〜3cm程度の早期がんであれば、お腹を切らずに内視鏡治療での切除が検討されます。

内視鏡による切除手順
  1. マーキング
    がんの周囲に目印をつけます。
  2. 局所注入
    がんの下に液体を注入して膨らませます。
  3. 電気メスでの切除
    電気メスを使用して、がんを層ごと切り取ります。

逆流を防ぐ観音開き法再建とロボット手術

胃の上部を切除する場合、懸念されるのが胃酸逆流です。これを防ぐために、胃の表面を観音開き状にして食道を埋め込む「観音開き法再建」という高度な術式が用いられます。

また、近年はロボット手術が普及しています。小さな傷口で精密な手術が可能なため、体への負担が少なく、術後数日で退院できるケースも増えています。

定期検診とピロリ菌除菌の重要性

胃がんを予防・早期発見するためには、定期的な胃カメラ検査が欠かせません。専門医が推奨する検診頻度は以下の通りです。

  • ピロリ菌がいない方:50歳以上は2年に1度の検診
  • ピロリ菌がいる方:除菌治療を行い、その後も定期的に検診を継続
ピロリ菌の除菌方法

保険適用での除菌治療は、胃酸を抑える薬と2種類の抗菌薬を1日2回、7日間服用するだけです。早期の対策が将来のがんリスクを大幅に下げます。

近年急増している食道胃接合部がん

食道と胃の境目付近にできる食道胃接合部がんが近年増加しており、注目されています。このがんの主な原因は以下の2点です。

  1. 逆流性食道炎:胃酸による粘膜の損傷ががん化のリスクを高めます。肥満も影響します。
  2. 飲酒・喫煙:食道付近の粘膜を直接傷つける要因となります。

予後が厳しいスキルス胃がんの特徴

若年層でも発症することがあるスキルス胃がんは、一般的ながんと異なり、胃の壁を這うように広がります。初期段階では塊を作らないため発見が難しく、見つかった時には腹膜播種という進行した状態であることも少なくありません。

  • 特徴的な症状:胃が締め付けられるような感じ、ズッシリとした重い痛み、食後の違和感。
  • 治療法:手術が困難なほど進行している場合は、抗がん剤治療が中心となります。

違和感があれば早めに消化器内科へ

胃の不快感や痛みが続く場合は、決して自己判断せず、胃内視鏡検査を受けましょう。最近では鎮静剤を使用して、苦痛の少ない検査を行っている医療機関も増えています。早期発見こそが、健康な未来を守る最大の鍵となります。

当院での治療

当院ではがんに対して、AWG療法(自費)を行っています。

AWG療法

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