免疫の暴走を止める!膠原病の最新治療 「シェーグレン症候群」~2025.12.10 きょうの健康~
シェーグレン症候群とは
- シェーグレン症候群は、免疫の働きに誤作動が起こり、自分の体を攻撃してしまう膠原病の一つで、指定難病です。
- 適切な治療を受けずに症状が進むと、肺や腎臓、末梢神経など全身の臓器に障害が起きることがあります。
- 目や口の乾燥(ドライアイ・ドライマウス)のほか、全身のだるさや関節・筋肉の痛み、手足のしびれなどさまざまな症状が現れます。
- 診断されるまでに、初診から平均で3年半もかかることがあります。
- 病名は、この病気を報告したスウェーデンの眼科医シェーグレンにちなんで名付けられました。
- 病気の実態をより正確に伝えるために、「シェーグレン症候群」という従来の名称は、今後「シェーグレン病」へと変更される予定です。
シェーグレン症候群の主な症状
- 目が乾いて疲れやすくなるドライアイ
- 口が乾いて食事がしにくくなるドライマウス
- 免疫が主に涙腺や唾液腺を攻撃することで、涙や唾液の分泌が低下し、目や口が乾燥します。
- シェーグレン症候群の原因は明らかになっていません。
- 女性が全体の9割以上を占めるのが大きな特徴です。
- 50代に最も多いですが、子どもから高齢者まで幅広い年代でみられ、日本での患者数は約7万人以上です。
シェーグレン症候群の全身症状
- 関節や筋肉の痛み
- 手足のしびれを伴う末梢神経障害
- 息苦しさや呼吸困難を伴う間質性肺疾患
- 腎機能低下や腎不全を起こす腎障害
さらに、30〜40%の患者で、関節リウマチや全身性エリテマトーデスなど、ほかの膠原病を合併することがあります。
シェーグレン症候群の症状を和らげるための方法
- 現在、シェーグレン症候群に対する根本的な治療法は確立されていません。
- ドライアイでは、まず点眼薬を使用します。
- 症状が重い場合は、「涙点プラグ」という小さな器具を用いることがあります。
- ドライマウスでは、唾液の分泌を促す薬を使用します。
- 末梢神経障害や間質性肺疾患、腎障害など、臓器に障害が出た場合には、グルココルチコイド(ステロイド)や免疫抑制薬を用いて炎症を抑えます。
シェーグレン症候群の新しい治療薬開発と治験
- シェーグレン症候群に有効と認められた生物学的製剤や分子標的薬はまだありません。
- 世界中で薬の開発が進められており、数年以内にいくつかの薬が承認される可能性があります。
当院のシェーグレン症候群に対する取り組み
シェーグレン症候群に対して当院ではAWG療法(自費)を行っています。
