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「ぼうこう炎 最新治療・予防情報」2025.12.21 チョイス@病気になったとき

[2025.12.26]

忙しさで疲れていたり、トイレが後回しになったり…そんなときに発症する「ぼうこう炎」

トイレに何度も行きたくなる!排尿のたびに下腹部が痛む!やっかいな症状が出るが、他人に言いづらいため我慢してしまうことも。

治療の基本は抗菌薬だが、耐性菌ができて重症化してしまうこともある。

意外と知らない原因や、女性のリスクが高い納得の理由、さらに難治性の「間質性ぼうこう炎」の治療まで詳しく解説する。

ぼうこう炎とは

ぼうこうは尿をためる臓器です。ぼうこうにためられた尿は尿道を通って排出されます。

  • 何らかの拍子に尿道の入り口に大腸菌などの細菌がつくと、細菌は増殖しながらぼうこうに侵入し、ぼうこうの粘膜を攻撃して起きるのがぼうこう炎です。
  • 女性は尿道の長さが3~4cm程度しかないため、男性に比べて細菌の侵入リスク、および、ぼうこう炎の発症リスクが高く、女性の約半数が一生のうちにぼうこう炎を経験すると言われています。
  • 通常は、ぼうこうに細菌が侵入しても、尿と一緒に排出されます。
  • 多忙などの理由からトイレを我慢したり、免疫機能が低下したりすると、細菌が増殖して、ぼうこう炎を発症しやすくなります。
  • 女性の場合、閉経を迎えると女性ホルモンが減って、細菌に対する膣の抵抗力が低下し、ぼうこう炎になりやすいです。

細菌によるぼうこう炎の症状

  • 急にトイレの回数が増える頻尿
  • 残尿感
  • 排尿時の痛み
  • 尿が白濁したり、血尿

細菌によるぼうこう炎の治療法

  • 抗菌薬を5~7日間服用することで、多くの場合は治まります。
  • 服用から2~3日ほどで症状が和らぐことが多いですが、抗菌薬の副作用で下痢が起きることがあります。
  • 抗菌薬にはいくつか種類があり、一般的にはセフェム系ペニシリン系が処方されます。

細菌によるぼうこう炎の予防法

  • 定期的に排尿し、尿と一緒に細菌を排出すること、水分をしっかりとって尿の量が減らないようにすることが大切です。
  • 尿がたまったまま放置すると細菌が繁殖するので、トイレを我慢しないことも肝心です。
  • 陰部を清潔に保つことも大切です。
  • 特に排便のあと、おしりの拭き方に注意が必要です。お尻から前に向けて拭くと、大腸菌を尿道の入り口にうつしてしまうことになるので、こうした拭き方は避けるようにしましょう。

薬剤耐性菌とは

  • 抗菌薬を服用すると、その薬への抵抗力が弱い菌から死滅し、処方された日数、薬をのみ続けることで、除菌することができます。
  • 抗菌薬の服用を途中でやめてしまうと、薬に抵抗力のある菌が残ってしまいます。
  • 菌は自らを変異させ、薬への抵抗力を強化することがあり、これが薬剤耐性菌です。
  • 一度、耐性菌ができると、同じ薬をのんでも効果はありません。
  • 耐性菌は増え続け、ぼうこう炎を引き起こします。
  • 薬をきちんと飲んでいても、ぼうこう炎に何度もかかり、薬を何度も服用することで、薬剤耐性菌が生じることもあります。
  • 薬剤耐性菌に対する適切な対応と、そもそもぼうこう炎にならないよう予防することが大切です。

漢方薬の活用

  • ぼうこう炎の症状を早く改善させるために、漢方薬が抗菌薬と一緒に処方されたり、ぼうこう炎を繰り返す人に処方されたりすることがあります。
  • 多く用いられるのは、猪苓湯(ちょれいとう)で、排尿痛の緩和や、排尿を促す効果があります。

腎う腎炎とは

  • 腎うとは、腎臓で作られた尿を一時的に貯めて尿管へ送り出す腎臓の中の部分のことです。
  • ぼうこう炎が起きていると、細菌が尿管をのぼり、炎症を起こすことがあり、これが腎う腎炎です。
  • 多くの場合、38度以上の高熱が出ます。
  • ぼうこう炎で発熱することは、めったにないので、ぼうこう炎の症状があり発熱があったら、腎う腎炎を疑いましょう。
  • ほかに寒気や全身の倦怠感、特に背中や腰の痛みがあると、腎う腎炎の可能性が高まります。

腎う腎炎の治療法

  • 治療は抗菌薬です。
  • 通常は、のみ薬を1週間程度服用します。
  • 重症の場合は点滴を1~2週間程度受ける必要があり、入院する場合もあります。
  • 腎う腎炎の原因がぼうこう炎以外にある場合は、手術が必要になることもあります。

間質性ぼうこう炎・ぼうこう痛症候群とは

  • ぼうこうに関連する慢性的な痛みや頻尿などがあり、ほかの病気が否定されたものが間質性ぼうこう炎・ぼうこう痛症候群です。
  • 抗菌薬は効かず、細菌によるぼうこう炎とは全く異なる病気で、詳しい原因はわかっていません。
  • 間質性ぼうこう炎・ぼうこう痛症候群の中でも、ぼうこうの粘膜に赤くただれた部分が見られるものがハンナ型間質性ぼうこう炎です。
  • ハンナ型間質性ぼうこう炎では、ぼうこうの粘膜の下の間質と呼ばれる部分に、原因不明の炎症が起きます。

間質性ぼうこう炎・ぼうこう痛症候群の見分け方

  • 細菌によるぼうこう炎との違いの一つは、下腹部の痛みを感じるタイミングです。
  • 細菌によるぼうこう炎の多くは、排尿中から排尿後にかけて痛みます。
  • 間質性ぼうこう炎・ぼうこう痛症候群では、ぼうこうに尿がたまるにつれ痛みが増し、排尿するとその痛みは和らぐことがあります。
  • 頻尿の度合いにも違いがあり、間質性ぼうこう炎・ぼうこう痛症候群の方がより頻尿が激しいとされ、30分に1回以上に及ぶ場合もあります。

間質性ぼうこう炎・ぼうこう痛症候群の治療法

ぼうこう水圧拡張術

  • 麻酔後、ぼうこう内に生理食塩水を注入し、ぼうこうを拡張する手術です。
  • ぼうこう粘膜の下の神経に影響を与えることで、痛みが和らぎます。
  • ハンナ型間質性ぼうこう炎の場合は、さらに電気メスで赤い炎症部分を焼いたり切除したりします。

ぼうこう内注入療法

  • ぼうこう内にジメチルスルホキシドという薬を注入し、15分ほど薬をしみわたらせたら、尿と一緒に排出する治療法です。
  • 2週間ごとに合計6回行います。
  • 入院は不要で、日帰りで受けられます。
  • ハンナ型間質性ぼうこう炎に対して、炎症を抑える効果が期待され、より効果が感じられます。
  • 一般的に、効果は半年から1年ほどです。
  • 薬がしみて痛みを感じることがありますが、繰り返すたび楽になると言われています。

当院の膀胱炎治療について

当院では膀胱炎に対してAWG療法(自費)を行っています。

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