すっきり解消!肩の痛み 「五十肩と腱板断裂 違いを知って対策を」(きょうの健康)
五十肩と腱板断裂の症状と治療の違いについて
肩の痛みを感じた際、多くの方が疑うのが五十肩ですが、実は似た症状を持つものに腱板断裂という疾患があります。これらは原因も治療法も異なるため、正しく理解することが大切です。
五十肩(肩関節周囲炎)の特徴と病態
一般的に五十肩と呼ばれる状態は、関節包などの組織に炎症が起こることで痛みが生じます。肩がスムーズに動かなくなり、関節が固まってしまった状態を凍結肩と呼びます。
五十肩の症状が辿る3つの経過
五十肩の症状は、その経過によって大きく3つの時期に分けられます。それぞれの段階に応じた適切な対応が必要です。
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炎症期(発症から約3か月)
痛みが非常に強く、安静にしていても痛んだり、夜間に眠れないほどの痛み(夜間痛)が生じたりするのが特徴です。 -
拘縮期(約1年間)
強い痛みは徐々に落ち着きますが、肩の関節が硬くなり腕の可動域が制限されます。腕を上げようとすると肩が一緒に上がってしまう、いわゆるいかり肩のような動きになります。 -
回復期(数か月から2年程度)
痛みはほとんど消失、または軽微になり、動かしにくかった肩の可動域が少しずつ回復していく時期です。
時期に応じた五十肩の対策
五十肩の治療は、現在の症状がどの段階にあるかを見極めて進めることが重要です。
- 炎症期:痛みが非常に強いため、まずは炎症を抑えて苦痛を緩和させる治療が優先されます。
- 拘縮期:肩の関節が固まらないよう、痛みの範囲内で積極的に肩を動かす運動療法を開始します。
- 回復期:日常生活に支障がない程度まで可動域を戻すため、引き続き継続的な運動療法が必要です。
腱板断裂の原因とメカニズム
肩の関節は、腕の骨と肩甲骨を4つの筋肉が支えることで安定しています。これらの筋肉が骨に付着する部分を腱板と呼びます。腱板断裂は、この腱が切れてしまうことで起こります。
腱板を構成する4つの筋肉
- 肩甲下筋
- 棘上筋(もっとも断裂が起こりやすい部位です)
- 棘下筋
- 小円筋
腱板断裂は怪我による急な断裂だけでなく、加齢とともに徐々に擦り切れるように断裂する場合も多く見られます。意外なことに、断裂していても半数以上の人は痛みを感じず、日常生活に支障がないこともあります。しかし、一度炎症が起こると強い痛みで腕が上がらなくなるため注意が必要です。
腱板断裂の治療と手術療法
痛みが強い場合は、薬物療法や注射、リハビリテーションを検討します。保存療法で改善が見られない場合は、以下のような手術が行われることがあります。
| 鏡視下腱板修復術 | 断裂範囲が1~5cm程度で、主に65歳未満の方が対象となります。内視鏡を使い、糸で腱板を骨に再固定する負担の少ない手術です。 |
|---|---|
| 人工関節置換術 | 広範囲の断裂(5cm以上)で修復が困難な場合に、肩の関節を人工のものに置き換えます。術後は三角筋の力で腕が上がるようになります。 |
当院での治療
当院では肩の痛みに対して下記の治療を行っています。
