肝臓がん 早期発見・徹底治療 「脂肪肝・肝炎の人は要注意」2025.12.15 きょうの健康
肝臓
- おなかの右上にある体内で最も大きな臓器
- 栄養の代謝、アルコールなど不要物の分解・解毒、胆汁をつくる、ブドウ糖の貯蔵など役割を担う
- 人体の化学工場とも言われているとても重要な臓器
肝臓がんについて
- 「肝臓がん」は、年間約3万人以上が新たに診断され、年間約2万人が命を落としている病気
- 「再発しやすい」という特徴があり、治療後2年以内に約半数の患者に再発が起きることもある
肝臓がんの原因
- 肝臓がんの最大の原因は「肝炎ウイルスの感染」
- 「アルコールの過剰摂取」、「糖質・脂質の過剰摂取」などによって「脂肪肝」になるが、それを放置すると「慢性肝炎」になり、さらに進行すると「肝硬変」になる。
- この過程のいずれかで肝臓がんになると考えられている
- 以前は、B型肝炎・C型肝炎などの「ウイルス性肝炎」を原因とする肝臓がんが圧倒的に多かったが、治療や対策が進んだことで、現在は減少傾向
- 「ウイルスを原因としない肝炎」、アルコールの過剰摂取や糖質・脂質の過剰摂取などによる「脂肪肝」による肝炎などが原因の肝臓がんの割合が増えている
脂肪肝とは
- 肝臓に過剰な脂肪がたまった状態のことで、健康な肝臓と比べると、色も形も変わる
- 以前はお酒を飲む人に多かったのですが、最近では、お酒を飲まなくても、糖質・脂質のとりすぎなどによって脂肪肝になる人が増えている
- 太り気味の人は要注意ですが、太っていない人でも、脂肪肝と診断される人が一定数いる
肝臓の健康状態を把握するために
ALT値をチェックしましょう
- 健康診断などで測定される肝臓の数値の一つに「ALT」がある
- ALTは肝細胞が壊れているときに高くなる値で、日本肝臓学会では、「ALTが30を超えた人」はかかりつけ医に相談するよう呼びかけている
- 肝臓は異常があってもなかなか自覚症状が出にくいのが特徴
- 自覚症状が出たときには、肝臓の線維化が進み、全体が硬くなった「肝硬変」の状態になっていることもある
- 肝硬変になってしまうと、元の状態に戻すことは、かなり難しくなる
- 肝機能の数値に異常があった場合は、受診をして「超音波検査」を受けることが大切
- 検査の結果、もし肝臓がんが見つかったとしても、がんが小さい状態であれば、小さな範囲の切除で、体への負担も少なく済む
- 脂肪肝の可能性があるとわかっていながら放置して、大きな肝臓がんになっていることもあるため、数値に異常が見つかったらなるべく早く受診する
肝臓がんの早期治療
- 「焼灼療法」は、体の外から肝臓まで針を刺し、電気を通して熱を発生させ、がんを焼き固めて死滅させる治療法
- 手術と違っておなかを切らなくて済むため、体への負担が小さい治療法
- がんが3cmよりも大きい場合は、焼灼療法だと焼き残す可能性が高くなるため、「手術」が勧められる
- 最近では体への負担の少ない「腹腔鏡手術」が普及
- 小さな穴から内視鏡や器具を入れて行う手術
- おなかを大きく開ける「開腹手術」と比べて痛みも少なく、回復も早いというメリットがある
- 最近では腹腔鏡手術の一つとして、「ロボット支援手術」を行うこともある
- 医師が手術用ロボットを操作して、縫う・糸を結ぶなどの細かい操作を行うことができる技術
- 従来の腹腔鏡手術と違って、器具の先端をあらゆる方向に動かすことができる
肝臓は再生する臓器
- 肝臓の手術では、がんの部分だけを正確に切り取って、正常な部分はなるべく多く残すことが非常に重要
- 肝臓は一部を切除しても、残った部分が再生して大きくなる特徴がある
- 肝臓がんは再発しやすい特徴があるが、再発した場合でも十分な肝機能が残っていれば、もう一度、手術や焼灼療法などの治療を行うことができる
- 「がんの部分をしっかり切除すること」と、「再発に備えて十分な肝機能を残すこと」を両立させるため、いま「蛍光イメージング」という最新技術が使われている
蛍光イメージングとは
- 肝臓に入ると胆汁へ排せつされる「ICG」という特別な色素を用いてがんを光らせる技術
- がんに侵された部分はICGを排せつする能力が衰えているため、肝機能検査でICGを注射すると、がんの部分からはICGが排せつされにくいため、ICGが長く残る
- そこに赤外線を当てると、がんの部分だけが光って見えるという仕組み
- がんの場所を正確に把握するのは難しいのですが、蛍光イメージングによって、切ってはいけない血管を避けつつ、がんだけを必要最小限の範囲でしっかり切除することができる
当院では肝臓がん、肝炎に対してAWG療法(自費)を行っています。
