みんなの「知りたい!」 「肩の痛み」(きょうの健康)
[2025.09.05]
質問①
長年のパソコンでのデスクワークで、右肩がひどい巻き肩になりました。
ズンと重く、肩を回すとグリグリします。60代からでも治りますか?
回答
巻き肩は、肩が前のほうに出た状態です。
胸の筋肉が縮んで、肩甲骨周りや背中の筋力が低下することで起こります。
長時間のパソコン仕事などで、なりがちな姿勢です。放っておくと、背中の筋力が低下して猫背になります。
巻き肩と猫背は、いずれも肩こりの原因になります。
質問②
右肩が五十肩になり、症状が落ち着いた頃に右手に体重をかけて体を支えたことで、症状がぶり返してしまいました。
五十肩が寛解したあとも右手に体重をかけないように注意が必要ですか?
回答
五十肩の症状が改善しても、約半数の人は肩の可動域が狭くなっています。
可動域を超えて肩を動かす強い力がかかると、痛みが再燃してしまいます。
五十肩が改善しても、肩に強い力がかからないように注意してください。
ただし、注意しすぎて、肩を動かさずにいると、関節が固まってしまいます。
「なるべく肩を動かさない」のではなく、「無理のない範囲で肩を動かす」ようにしましょう。
運動を続けて、発症前の可動域にもどすと、五十肩の再発予防につながります。
質問③
去年の10月、階段から落ちそうになり、体重を左手だけで支えているかたちで止まりました。
しばらく左手が痛かったのですが、湿布でなんとか治まりました。
ところが、今年4月に左の肩と左腕全体が痛むようになりました。
サポーターやマッサージをしても大丈夫ですか?診察は受けていません。
回答
10月の時点で腱板が断裂した疑いが強いですが、4月からの症状は、腱板断裂と考えられます。
肩の周囲の筋肉痛には、サポーターやマッサージも多少の効果があるかもしれませんが、断裂した腱板は自然には治らないので、整形外科を受診して検査と治療を受けることをお勧めします。
質問④
肩の腱板断裂と診断され、根治しない状況です。
どうしたら根治できますか?
回答
「腱板断裂は手術が根治療法」と思われがちですが、断裂していても、痛みがなく、運動機能も維持されていれば、手術をしなくても「治った」と判断されます。
現在、痛みがないのであれば、「根治しなければ」とあせる必要はありません。
65歳以上では、10%以上の方に腱板断裂があります。
そのうち90%以上は、症状がない「無症候性断裂」です。
そのまま無症状ですめばいいですが、何のきっかけもなく、突然痛みが現れることがあります。
「無症候性断裂」から痛みを伴う「症候性断裂」に移行するメカニズムはまだ分かっていません。
痛みが起こるのを完全に防ぐ方法は分かっていません。
肩に大きな負担をかけないように注意し、異変があれば、すぐに医療機関を受診してください。
当院での治療
当院では肩の痛みに対して下記の治療を行っています。
