「高齢者の安全な薬の使い方 副作用を避けるには?」~きょうの健康 2015.11.6~
[2025.11.18]
ポリファーマシーとは
- 75歳以上では、4人に1人が7種類以上の薬を受け取っている
- 多くの種類の薬を服用することによって副作用のリスクが増す
- 6種類以上の薬を服用している人は、副作用を起こす確率が明らかに上がる
- たくさんの薬を使うと副作用が起こりやすいだけでなく、重症化しやすい
高齢者は薬が効き過ぎる
- 高齢になると、肝臓や腎臓の機能が低下する
- 肝臓での分解や腎臓での排泄に時間がかかると、薬が効き過ぎてしまう
具体的な症例から
- 睡眠薬を服用していたAさんは認知症と診断され、進行を遅らせる薬を処方される
- 薬の副作用で食欲不振となる
- 食欲増進の胃薬が処方されたが、体重は戻らず
- このままだと低栄養からフレイルとなり、要介護状態になりかねない
- 睡眠薬を変更したところ、食欲が戻り体重も元通りになった
- さらに認知機能も向上した
薬を絞り込むには?
- 薬に優先順位をつけていけば、減薬が可能になる
- 高齢者にとって副作用などが強い慎重に投与すべき薬を知る
のみ忘れを防ぐには?
- 服薬簡素化
- 朝昼晩と1日3回に分けて服用する薬を、1回にまとめる
当院での取り組み
当院では血液検査で肝機能や腎機能を調べて、薬の副作用のチェックをしています。
