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難聴かも?聴力低下を放置しない全力対策(あしたが変わるトリセツショー)

[2026.07.03]

自分では聞こえているつもりでも、実は「聞こえづらさ」が生じていることがあります。この無自覚な軽度難聴を放置することは、日常生活だけでなく脳の健康にも影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。ここでは、難聴の仕組みやリスク、そして耳を守るための具体的な対策について解説します。

意外と気づかない「聞こえづらさ」軽度難聴のサイン

自分は聞こえているから難聴ではないという思い込みにより、難聴を放置してしまう人が多いことを専門家は危惧しています。実際にある実験で「聴力に自信がある」40〜60代の男女20人を調査したところ、なんと6人が難聴という結果になりました。

その6人に共通していたのは、日常生活では大きな困りごとはないものの、雑音の中で聞こえづらくなることでした。居酒屋や雑踏など、周囲が騒がしい環境で聞き取りが低下するのが軽度難聴の特徴です。

音声復唱実験の結果

難聴と指摘された人は、音声に雑音を加えた途端に言い間違いが顕著に増える傾向がありました。

条件 聞き取れた単語数 具体的な言い間違い例
日常音(雑音)なし 13単語 -
日常音(雑音)あり 6〜7単語 とれんでい → おれんじ

難聴の放置が招く認知症やうつのリスク

「聞こえづらいだけなら大丈夫」と放置するのは禁物です。専門家が特に懸念しているのは、認知症リスクの上昇です。難聴を放置すると、認知症の発症リスクが2倍以上に高まることがわかってきました。

聞こえづらさをきっかけに人との会話が減り、脳への刺激が不足することが原因の一つと考えられています。また、聞くことに過度な集中力を使うため、記憶力の低下や疲れやすさにもつながります。難聴は以下のような多くのリスクと関連しています。

  • 認知症の発症リスク上昇
  • 集中力および記憶力の低下
  • うつ病筋力低下のリスク
  • 慢性的な疲れ

聴力を守る鍵となる耳の中の「有毛細胞」

聴力を守るために最も重要なのが、耳の奥にある有毛細胞です。これは、渦巻き型の器官「蝸牛(かぎゅう)」の中に規則正しく並んでいる細胞で、片耳に約1万2,000個存在します。この細胞が振動をキャッチし、脳に音が来たことを伝える役割を担っています。

しかし、大きな音を長時間聞き続けると、有毛細胞は激しく打ちつけられ、ダメージを受けて死んでしまいます。一度死んでしまった有毛細胞は、残念ながら再生することはありません。有毛細胞が減るほど、難聴の度合いは進行していきます。

難聴の原因には加齢や遺伝、生活習慣(喫煙や食生活による血流悪化)などもありますが、現代において大きな要因となっているのは大音量の騒音です。

耳を守るための「音と時間のチェック表」

私たちの周りには大きな音があふれています。WHO(世界保健機関)が推奨する基準をもとに、どの程度の音量なら、どのくらいの時間聞いても安全かをまとめました。大きな音ほど短時間でリスクになることを意識しましょう。

1日あたりの目安 音の大きさ (dB) 身の回りの音の例
2秒 120 飛行機(間近)
21秒 110 自動車のクラクション
2分50秒 100 電車が通る時のガード下
10分40秒 95 カラオケ、目覚まし時計、DJイベント
34分10秒 90 ドライヤー、パチンコ
1時間47分 85 地下鉄の車内、高架下
5時間43分 80 掃除機、商店街、渋谷交差点
リスクなし 70以下 日常会話、シャワー、調理音

イヤホンでのリスニングは、設定によって50〜90デシベル以上の大音量になりやすいため、特に注意が必要です。

自分に合った補聴器でQOL(生活の質)を向上

すでに聞こえづらさを感じている場合は、補聴器の活用が有効です。補聴器は単に音を大きくする道具ではなく、使用者の特性に合わせて必要な音を必要なだけ強調する精密な機器です。自分に合った調整を行うことで、認知症のリスクを2割、うつのリスクを1割軽減できるという報告もあります。

使い始めは今まで聞こえなかった音が聞こえるため、脳が驚いて「うるさい」と感じることもありますが、3か月程度かけて調整を繰り返すことで、脳が音に慣れ、スムーズな会話を取り戻すことができます。

補聴器を手に入れるまでの3ステップ

  1. 補聴器相談医に相談する
    まずは耳鼻咽喉科の「補聴器相談医」を受診し、医学的な観点から補聴器が必要かどうか、ライフスタイルに合わせ判断を仰ぎます。
  2. 認定補聴器技能者のいる店へ行く
    補聴器の調整には専門的な技術が必要です。プロである「認定補聴器技能者」が在籍する店舗で、試聴を行いながら自分に合うモデルを選びます。
  3. 専門店で定期的に調整を行う
    脳を慣らすために最初は音量を抑え、徐々に上げていくなどの微調整を繰り返します。自分の耳にカスタマイズするための期間として3か月が目安です。

聴力検査で異常がないのに聞こえづらい「聞き取り困難症(LiD/APD)」

「音は聞こえているのに、言葉が理解できない」という症状に悩む方がいます。これは聞き取り困難症(LiD/APD)と呼ばれ、耳の機能自体には問題がないものの、脳が音の情報を言葉として処理することに困難が生じる状態です。

現在は根本的な治療法は確立されていませんが、以下のような工夫で聞き取りの負担を軽減することが可能です。

  • ノイズキャンセリング機能付きイヤホンや、雑音を抑える耳栓を利用する
  • 補聴援助システムを活用する
  • 文字おこしアプリや字幕を利用して視覚情報を補う

突然聞こえが悪くなる「突発性難聴」は早めの受診が重要当院での治療

ある日突然、片方の耳が聞こえなくなるのが突発性難聴です。40〜60代の働き盛りに多く、年間約7万人が発症しています。原因は未解明ですが、ストレスや疲労、ウイルス感染、血流障害などが関係していると考えられています。

この病気は治療開始の早さが予後を左右します。発症から2週間以内に適切な治療を受けることが完治への鍵です。耳が詰まった感じや、耳鳴り、めまいなどの違和感を覚えたら、すぐに耳鼻咽喉科を受診してください。

治療開始後の経過目安 割合
完治する 約1/3
何らかの回復が見られる 約1/3
回復が見られない 約1/3

毎日の耳ケア:60・60メソッド

イヤホンやヘッドホンによる難聴を防ぐために、60・60メソッドを心がけましょう。音量は機器の最大音量の60%以下に設定し、1時間使用したら10分間耳を休めるという習慣が、大切な有毛細胞を守ることにつながります。

当院での治療

当院では難聴に対して、AWG療法(自費)を行っています。

AWG療法

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