進行胃がん 最新薬物療法(チョイス@病気になったとき)
胃がんは早期に発見できれば5年生存率は90%を超え、根治が期待できます。
しかし、進行すると治療がかなり難しくなります。
近年、薬物療法が大きく進歩し、生存期間を延ばす効果が出始めています。
2024年に承認された「ゾルベツキシマブ」という分子標的薬のほか、「ペムブロリズマブ」という免疫チェックポイント阻害薬、抗がん剤などによる最新の薬物療法や治験についてご紹介します。
胃がんとは
胃がんは、いわゆる“5大がん”のひとつで、男女ともに4番目に多いがんです。
「5年生存率」は、治療後にどれくらい長く生きられるかを示すデータの一つです。
胃がんは進行の度合いによって「ステージ」に分類されますが、早期のステージ1では92.8%と生存率がとても高い一方、ステージが進むにつれて生存率は下がり、ステージ4では6.7%となっています。
しかし、医療は日々進歩しており、新しい治療法の登場によって改善傾向にあります。
胃がんの主な治療法
がんが胃の粘膜の中にとどまっている「早期がん」の場合、「内視鏡治療」や「手術」での切除が治療の中心となります。
一方、がんが進行すると胃の深い層へと広がり、ほかの臓器などに転移している可能性が高くなります。
その場合は、手術や薬物療法が治療の中心となります。
胃がんの薬物療法では、主に3つの薬が使われます。「抗がん剤」は従来からあるもので、増殖するがん細胞を止める薬です。
「分子標的薬」は近年、次々に開発されており、がんを狙い撃ちする薬です。
抗がん剤よりも効果が高く、副作用が少ないのが特徴です。
「免疫チェックポイント阻害薬」もとても新しい薬で、がんを攻撃する免疫細胞の働きを取り戻す薬です。
免疫チェックポイント阻害薬とは
通常は、体の中の免疫細胞が、がん細胞を攻撃します。
しかし、がん細胞が免疫細胞の働きをとめるブレーキのスイッチを押して、攻撃を阻止してしまうことがあります。
免疫チェックポイント阻害薬は、がん細胞がブレーキのスイッチを押すことを妨げる薬で、免疫細胞は本来の働きを取り戻すことができるのです。
ゾルベツキシマブとは
ゾルベツキシマブは「クローディン18.2」専用の分子標的薬で、クローディン18.2を狙って結合するようにつくられています。
ゾルベツキシマブがクローディン18.2に結合すると、NK細胞やマクロファージなどの免疫細胞が集まり、がん細胞を攻撃します。
ゾルベツキシマブはクローディン18.2陽性で切除不能な進行・再発胃がんの薬として2024年に承認されています。
ゾルベツキシマブは「スキルス胃がん」にも
スキルス胃がんとは、胃の壁の中にしみこむように広がっていき、胃を硬くしてしまうタイプの胃がんです。
クローディン18.2は、スキルス胃がんの患者で陽性の割合が高めのため、ゾルベツキシマブの効果が期待できると言われています。
当院での対応
当院では胃がんに対して、AWG療法(自費)を行っています。
