“胸の違和感”危険な「不整脈」かも…放置すると突然死も!知っておくべき「不整脈」原因と対策(健康カプセル!ゲンキの時間)
今回のテーマは動悸や息切れが続く場合に注意したい不整脈についてです。
自分の心臓の音のリズムを測ったことはありますか?正常な心臓の音は1分間に60〜100回ほど規則正しく動いています。一方、不整脈があると心臓の音が不規則になります。不整脈とは、何らかの原因で心拍のリズムやスピードが乱れている状態のことです。突然激しい動悸が起こったり、少し動いただけでも息切れしたり、時折胸の違和感などを覚えることもあります。不整脈を放置すると心筋梗塞や脳梗塞など、突然死を招く恐れがあるため注意が必要です。今回は、注目すべき不整脈の原因と対策を専門医の視点から解説します。
不整脈と脈拍の基礎知識
心臓は、収縮と拡張を繰り返してきれいな血液を全身に送り、汚れた血液を回収して肺へ送るポンプのような役割を担っています。その心臓の拍動が身体の各部分の動脈に伝わって脈打つのが脈拍です。そして、その脈拍が何らかの原因で乱れる状態を不整脈と呼びます。不整脈には大きく分けて3つのタイプがあり、それぞれ注意すべきポイントが異なります。
自宅でできる不整脈の簡易チェック
まずは自分の脈の状態を確認してみましょう。以下の手順で簡易的な計測が可能です。
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測定の準備をする
手のひらを上に向け、反対の手の人差し指と中指を準備します。 -
脈を触る場所を確認する
親指側の手首のくぼみに指をあて、ドクドクとした拍動を感じる場所を探します。 -
15秒間計測する
安静にした状態で、15秒間の拍動の回数を測ってください。 -
結果を確認する
15秒間の回数が25回を超える、あるいは15回未満、または拍動が不規則な場合は不整脈の疑いがあります。
※こちらは簡易的な計測方法のため、測定結果に誤差が生じることがあります。不安な場合は医療機関を受診してください。
脈のリズムが乱れる期外収縮
期外収縮とはどのような状態か
期外収縮とは、本来の規則的なリズムから外れて、脈が飛んだりリズムが乱れたりする不整脈のことです。
心臓が拍動する仕組み
心臓は心筋細胞という小さな細胞の集まりです。心臓の右上にある洞結節が電気信号を最初に出す発電所のような役割を担い、心房を収縮させ、中継点である房室結節を通って心室を収縮させます。この一連の動きが心拍であり、1日に約10万回繰り返されることで身体の機能を維持しています。
期外収縮が起こる原因
通常は洞結節が一定のリズムを刻んでいますが、期外収縮の場合は発電所である洞結節以外の場所から電気信号が出てしまいます。それを受けた心筋細胞が混乱し、拍動が乱れてしまうのです。
期外収縮における受診の目安
期外収縮は、24時間計測すればほぼ全員に認められると言われるほど一般的なものです。健康な成人の80%以上に見つかったというデータもあり、1日に数百回程度で症状がなければ治療不要なケースも多いです。しかし、心不全を引き起こすリスクもゼロではないため、一度は医師に相談することが大切です。
安静時の動悸に注意
リズムがずれて電気信号が送られると、心臓は正しいリズムを取り戻そうと一旦間を空けます。その間に溜まった血液が次の一拍で一気に流されるため、強い拍動を感じます。これが動悸の正体です。1日の拍動の10%にあたる約1万回以上、あるいは回数が少なくても自覚症状が強い場合は治療の対象となります。
期外収縮を引き起こす主な要因
| 高血圧 | 心臓に強い負担がかかることで心筋細胞が興奮しやすくなり、異常な電気信号が出やすくなります。 |
|---|---|
| ストレス | 自律神経の乱れにより、本来とは異なる場所から電気信号が発生しやすくなります。 |
脈が遅くなる徐脈
徐脈の基準と特徴
正常な心拍数は1分間に約60〜100回ですが、1分間に60回未満になる状態を徐脈と呼びます。アスリートなどは心臓のポンプ機能が強いため脈が遅くなる傾向にありますが、この場合は特に心配ありません。
加齢による機能低下が原因
加齢によって洞結節の機能が衰えると、発電がうまくできず脈が少なくなります。血流量が低下して脳への酸素が不足すると、ふらつきや失神につながる危険があるため、めまいを感じる場合は循環器内科へ相談しましょう。
脈が速くなる頻脈
頻脈と生理的な現象の違い
頻脈とは、1分間の心拍数が100回を超える状態です。運動や緊張で脈が速くなるのは洞性頻脈と呼ばれ、徐々に上がって徐々に下がるため問題ありません。注意が必要なのは、心拍数が突然上がって突然下がる頻脈です。
頻脈が発生するメカニズム
自律神経の乱れや心臓の持病がある場合、房室結節で異常な信号が発生し、心臓内をぐるぐると回り続けてしまいます。これにより全身が酸欠状態となり、動悸や立っていられないほどの症状を引き起こします。放置すると心不全などの突然死を招くこともあるため、早期の検査が必要です。
頻脈になりやすい人の特徴
ストレスが溜まっている方や睡眠不足の方、自律神経のバランスが崩れている方は、頻脈を起こしやすい傾向にあります。
見逃してはいけない不整脈のサイン
以下の症状がある場合や、健康診断で再検査を指摘された場合は、早めに循環器内科を受診してください。
| 胸の違和感 | 胸が詰まる感じや痛み、不快感などは頻脈で起こりやすい症状です。 |
|---|---|
| めまい | 目の前が暗くなる、フラフラするといった症状は徐脈の際によく見られます。 |
| 体調の異変 | 身体のだるさ、疲れやすさ、階段での息切れなどは、どのタイプの不整脈でも起こり得ます。 |
不整脈の主な治療方法
不整脈のタイプに合わせて、適切な治療法を選択します。
| 頻脈・期外収縮 | 異常な電気信号を抑える薬物療法や、カテーテルで異常な心筋細胞を焼くカテーテルアブレーションが行われます。 |
|---|---|
| 徐脈 | 症状が強い場合には、心臓に一定のリズムで電気信号を送るペースメーカーを体内に埋め込む治療を検討します。 |
突然死を招く恐れのある心房細動
心房細動の危険性
心房細動は、心房が1分間に約400回も細かくけいれんする不整脈です。血液がよどんで血栓ができやすくなり、それが脳へ運ばれると大きな脳梗塞を引き起こします。心房細動がある人は、ない人に比べて脳梗塞のリスクが約5倍に高まるという研究結果もあります。
自覚症状のないケースも多い
心房細動は身体がその状態に慣れてしまい、自覚症状がないまま進行することがあります。脳梗塞になって初めて心房細動が原因だと判明するケースも少なくありません。早期発見のためには、定期検診が極めて重要です。
睡眠時無呼吸症候群との関係
睡眠時無呼吸症候群による酸素濃度の低下は、自律神経を乱し心房細動を誘発する大きな原因となります。他にも、生活習慣病や心臓弁膜症なども引き起こす要因として知られています。
根治を目指す最新の治療
近年では、脳梗塞予防の薬だけでなく、初期の段階からカテーテル治療を行い、不整脈そのものを根治させる治療法が推奨されています。心房細動が見つかったら、速やかに専門医に相談しましょう。
日常生活で不整脈を予防するポイント
健康な心臓を維持するために、日頃から以下の生活習慣を意識しましょう。
- 節酒:アルコールの過剰摂取を控える
- 良質な睡眠:十分な休息をとる
- ストレス管理:リラックスできる時間を作る
- 適度な運動:無理のない範囲で身体を動かす
- 減塩:塩分の摂りすぎに注意する
- 体重管理:標準体重を維持し肥満を防ぐ
当院での治療
当院では不整脈に対してAWG療法(自費)を行っています。
