春、突然の運動で「足トラブル」に…ウォーキング・ランニングする人へアドバイスも!足トラブルの原因や予防法(健康カプセル!ゲンキの時間)
春に注意したい足のトラブルと骨格崩壊を防ぐためのポイント
過ごしやすい季節になりましたが、この時期に増えるのが足のトラブルです。冬の間にあまり動かず、春になって突然運動を始めると、足に不調をきたす方が増える傾向にあります。足元は身体の土台であり、その健康が損なわれると身体全体のバランスが崩れ、全身に悪影響を及ぼしかねません。自分の足で歩けなくなると、寝たきりや認知症につながる恐れもあるため、早めの対策が重要です。今回は足のトラブルの原因や予防法について、専門医の解説を交えてご紹介します。
なぜ春に足のトラブルが起きやすいのか
足には活動限界値と呼ばれる、身体を動かした際に痛みや炎症が起きるボーダーラインが存在します。限界値の範囲内での活動であれば問題ありませんが、冬の間に活動量が落ちると、このボーダーラインも低下してしまいます。春になり徐々に身体を慣らしていけば限界値も回復しますが、急激に活動量を増やしてしまうと、下がったままの限界値を容易に超えてしまいます。その結果、暖かくなった時期に足のトラブルが頻発するようになるのです。
足のアーチ崩れが引き起こす主なトラブル
足の健康を支えるのは、かかと・親指の付け根・小指の付け根の3点を結ぶ土踏まずのアーチ構造です。このアーチがクッションの役割を果たしていますが、骨格の強弱には個人差があります。骨の形や配列に崩れやすさがあったり、靭帯や筋肉が衰えたりすると、アーチが崩壊して衝撃を吸収できなくなり、様々なトラブルを引き起こします。
| 足底腱膜炎 | かかとから指に広がる足裏の腱の膜に炎症が起こる病気です。扁平足になると腱が引き伸ばされ、朝起きて1歩目にかかとに痛みを感じるのが特徴です。 |
|---|---|
| タコ | 足の一部に強い圧力がかかり続け、皮膚が厚く硬くなった状態です。アーチが崩れて骨格が歪むと、特定の場所に圧力が集中することで発生します。 |
| 巻き爪 | 足の指がねじれて不均衡な圧力がかかることで、爪が内側に巻いてしまう状態です。爪が厚くなるとさらに巻きやすくなるため、適切な爪のケアが必要となります。 |
足のアーチ崩れセルフチェック
下記の項目に1つでも当てはまる場合は、足のアーチが崩れている可能性があります。ご自身の状態を確認してみましょう。
- 靴底のかかとの減り方が左右で異なっている
- 夜眠っているときに足がつりやすい
- 足の裏にタコやウオノメができている
- 片足立ちで靴下を履くことができない
- ズボンの裾上げをすると、左右で長さが合わない
- 怪我をしていないのに膝や足が痛む
外反母趾などの自覚があってもチェックに当てはまらない場合は、膝関節や体幹の筋肉がカバーしている可能性があります。しかし、加齢によってその補完ができなくなると、急激に痛みが出る恐れがあるため注意が必要です。
アーチ崩れの対処法:インソールの活用
アーチ崩れの有効な対処法の1つがインソール(中敷き)の活用です。スポーツ用品店などで購入できるほか、シューフィッターが在籍する靴店や、足を専門とする整形外科ではオーダーメイドで作製することも可能です。状態によっては保険診療の対象となる場合もあるため、専門機関に相談することをおすすめします。
正しい靴の選び方と運動前のストレッチ
ウォーキングやランニングを安全に楽しむためには、靴選びとストレッチが欠かせません。合わない靴は痛みの原因になるだけでなく、アーチ崩れを助長させる原因にもなります。
足トラブルを防ぐ靴選びのポイント
| サイズ | インソールを外して足を乗せたとき、つま先に指1本分(約1cm)の余裕があるものを選びましょう。 |
|---|---|
| 履き心地 | 立ったときにくるぶしやアキレス腱の付け根が当たらないか、歩いて確認することが大切です。 |
| 屈曲性 | 足の指の付け根部分がしっかりとしなる靴を選ぶと、スムーズに歩行ができます。 |
運動前の適切なストレッチ
運動の内容に合わせて、伸ばす部位を意識しましょう。ウォーキング前はふくらはぎを、ランニング前は股関節周りを重点的にほぐすことが推奨されます。これから運動を始める方は、物足りないと感じる程度から開始し、違和感があればすぐに休むようにしてください。
ウォーキング前:ふくらはぎのストレッチ手順
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準備姿勢をとる
手すりや壁を両手でしっかりとつかみ、足を前後に開いて立ちます。 -
ふくらはぎを伸ばす
後ろの膝を伸ばしたまま、前の膝をゆっくりと曲げていきます。 -
姿勢をキープする
反動をつけずに、両足とも30秒から1分間程度じっくりと伸ばします。
ランニング前:股関節のストレッチ手順
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前まわしの動き
つま先を外側に開き、股関節を回すようにして前に動かしながら歩きます。 -
後ろまわしの動き
同様につま先を外へ開き、股関節を後ろへ回しながら歩行動作を行います。 -
回数の目安
無理のない範囲で、前回しと後ろ回しを各5〜10回程度繰り返しましょう。
当院での治療
当院では足底腱膜炎、陥入爪に対して、下記の治療を行っています。
