早く治したい!首の痛み 「すぐにできる手軽な対策」(きょうの健康)
首の痛みがある場合、症状が軽ければ、頚椎カラーなどの装具で首を固定したり、消炎鎮痛薬で痛みを和らげたりすることで、症状が改善することがあります。しかし、痛みの原因に姿勢の悪さなどがある場合は、痛みが再発しやすいため注意が必要です。姿勢を正すとともに、首や肩の筋肉をストレッチでほぐすことが推奨されます。また、首下がり症候群の場合は、首の後ろの筋肉を鍛える筋トレが有効です。ここでは、痛みを抑え、再発を防ぐための具体的な対策を詳しく紹介します。
首の痛みのタイプに合わせた適切な対策
急に首に痛みを感じたとき、安静にすべきか動かすべきか迷うことがあります。首の痛みの対策はタイプによって異なるため、正しいタイミングで適切な処置を行うことが大切です。
寝違えのように、筋肉や筋膜に炎症が起きていると考えられる場合は、安静にすることが基本です。一方で、首こりや肩こりのように、筋肉の血流が悪くなり硬くなっている場合は、むしろ積極的に動かしたほうが楽になることがあります。
また、頚椎(けいつい)症など、骨の変形によって神経が圧迫される場合は、手術を検討するケースもありますが、薬物療法で炎症が抑えられれば手術を回避できることもあります。いずれの場合も、痛みが落ち着いた段階で、よい姿勢を保つためのストレッチを取り入れるなど、生活習慣の改善が非常に重要です。さらに、首下がり症候群では、首を支える筋肉を強化することが改善の鍵となります。
薬物療法による痛みの緩和
医療機関ではまず適切な診断を行い、重大な病気が隠れていないかを確認した上で、薬によって炎症や痛みを抑える治療が行われます。主に用いられる薬や治療法は以下の通りです。
- 消炎鎮痛薬
- 弱オピオイド鎮痛薬
| 筋弛緩(しかん)薬 | 筋肉のこわばりをやわらげます(寝違えや首こりなど)。 |
|---|---|
| 神経障害性疼痛治療薬 | 神経の興奮を抑え、しびれや痛みをやわらげます。 |
さらに、痛みが非常に強い場合には、神経ブロック注射が検討されることもあります。
装具によるサポート:頚椎カラー
薬以外にも、物理的に首への負担を軽減する方法として頚椎カラーがあります。これを装着することで首を安定させ、痛みを和らげながら回復を促します。ただし、長期間使用すると首周りの筋力が低下する恐れがあるため、あくまで一時的、あるいは補助的に使用するのが基本です。
温熱療法による血流改善
温熱療法も痛みの緩和に有効です。温熱パック、超音波、赤外線などを用いて首や肩を温めることで、血流を改善し筋肉の緊張をほぐします。最近では、電子レンジで温めて繰り返し使える家庭用の温熱グッズも普及しており、広い範囲を手軽にケアすることが可能です。
痛みの再発を防ぐための姿勢管理
薬や装具で一時的に痛みが治まっても、根本的な原因が解決していなければ再発する可能性があります。首の痛みの背景には、不良姿勢や生活習慣が深く関わっていることが多いからです。まずは自分の姿勢を見直し、首への物理的な負担を減らすことを意識しましょう。その上で、筋肉の柔軟性を高めるストレッチや筋力トレーニングを習慣化することが勧められます。
首こり改善に効く「水平ひじ引き運動」
慢性的な首こりには、上半身全体を動かす運動が効果的です。以下の手順で全身の連動性を高めましょう。
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準備
いすに浅く腰かけます。 -
基本姿勢
両手を肩の高さまで水平に上げます。 -
伸ばす動作
息を吐きながら、手と頭を遠くへ伸ばすように意識します。 -
反らす動作
息を吸いながら、両ひじと頭を後ろに反らして体をしっかり起こします。
この一連の動作を、10回を1セットとして1日2〜3セットを目安に繰り返してください。
頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアのための運動
頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアの場合、強い痛みやしびれがある時期は運動を控え、保存療法で炎症を鎮めることを優先します。症状が落ち着いてから、神経が支配する筋肉の緊張を緩和し、姿勢を整える目的で運動を行います。なお、治療中の方は必ず医師に相談してから開始してください。
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導入
あお向けになり、あごをゆっくり天井に近づけるように上げます。 -
あごを引く動作
その状態から、喉元に引き寄せるように「二重あご」を作るイメージであごを引きます。 -
キープ
あごを引いた状態のまま、10秒程度保持します。このとき呼吸を止めないよう注意してください。
これを1日5回程度行います。首の深層にある筋肉を意識するのがポイントです。
首下がり症候群の原因と改善事例
首下がり症候群は、主に高齢者に多く見られる症状で、近年増加傾向にあります。原因は多岐にわたりますが、多くは首を支える筋力の低下や背骨の変形が関係しています。
実際に、適切な運動療法によって症状が改善した事例もあります。例えば、自力で顔を上げられず、手で支える必要があった70代女性のケースでは、専門的なリハビリテーションと自宅での運動を継続した結果、わずか4週間で自然に顔を上げられるまで回復しました。あきらめずに取り組むことが重要です。
首下がり症候群対策:バスタオルストレッチ
バスタオルを利用して、丸まった背中を伸ばし、胸を広げるストレッチです。
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準備
4つ折りにしたバスタオルを2枚重ねてロール状に巻きます。 -
配置
用意したタオルを、みぞおちの真下(背中側)に敷いてあお向けになります。 -
吸気動作
鼻から息を吸いながら、両手をゆっくりと頭上の方へ上げます。 -
呼気動作
息を吐きながら、両手をお腹の上までゆっくりと戻します。
これを数回繰り返します。途中で痛みを感じた場合は、すぐに中止してください。
首下がり症候群対策:後頭部押しつけ運動
首の後ろ側にある伸筋群を鍛えるためのトレーニングです。
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導入
あお向けになり、あごを軽く天井の方へ向けます。 -
加圧
後頭部で床を押し付けるように、ゆっくりと力を加えます。 -
維持
その状態を10秒間キープします。呼吸は自然に続けてください。
首の後ろの筋肉に力が入っていることを意識しましょう。5回を1セットとし、1日2〜3セットが目安です。
専門家による指導と自分に合った運動
首下がり症候群に対する運動療法は、個々の骨や筋肉の状態に合わせて行う必要があります。無理な自己判断は症状を悪化させる恐れがあるため、専門家の指導のもと、一人ひとりの状態に合わせた適切な計画を立てて実施することが、安全で確実な改善への近道です。
当院での治療
当院では首の痛みのタイプに合わせて下記の治療を行っています。
