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手指の病気・トラブルは年のせい? 「隠れた国民病!?変形性指関節症」(きょうの健康)

[2026.03.13]

物をつかむ、回す、字を書く、箸を持つなど、私たちの生活に欠かせない手指に現れる変形性関節症である変形性指関節症は、高齢者のおよそ9割にみられる隠れた国民病です。

変形性指関節症の症状があると、痛みが出ないよう、なるべく動かさないほうがよいと考えたり指導されたりすることも少なくありません。しかし、最近の研究では、安静にするよりも適切な方法で手指を動かすほうが、症状が改善したり悪化を抑えたりできることがわかってきました。

発症率の現状と男女による重症度の差

都市部の高齢者を対象とした大規模調査によると、手指の変形性関節症の発症率は非常に高く、男女ともに多くの人が罹患しています。エックス線で変形が確認されたとしても、すべての人に痛みがあるわけではありませんが、変形に伴う痛みや動かしづらさを感じる患者様は非常に多いのが現状です。

男性の発症率 84.6%(重症者は約4割)
女性の発症率 93.9%(重症者は約7割

変形性指関節症の主な種類と特徴

変形性指関節症には、変形が起こる場所によって主に2つの種類に分けられます。

ヘバーデン結節 第1関節の変形で、患者全体の約9割に見られます。稀に親指に出ることもあります。
ブシャール結節 第2関節の変形で、患者全体の約6割に見られます。

病名は異なりますが、どちらも同じメカニズムで起こります。ただし、第2関節は可動域が広いため、進行するとブシャール結節のほうが機能障害がより強くなる傾向があります。

指の構造と関節が変形するメカニズム

指の骨と骨はじん帯でつながっており、その間には衝撃を和らげる軟骨があります。指で物をつかむ際は、じん帯が緊張して関節を安定させる仕組みになっています。

しかし、指の使いすぎや加齢により軟骨が徐々に減少すると、骨同士が直接ぶつかり合うようになります。すると骨に異常な刺激が加わり、トゲのような骨棘(こつきょく)が形成され、指の変形を引き起こします。また、加齢によるじん帯のゆるみも変形を進行させる要因の一つです。

医療機関における一般的な治療方法

変形性指関節症の診断を受けた場合、患部にスプリントと呼ばれる装具を装着し、関節を固定・保護することで症状の改善を促します。

  • ヘバーデン結節:指先から第1関節までの長さを固定します。
  • ブシャール結節:指先から第2関節までの長さの装具で固定します。

安静よりも適度な運動が症状改善の鍵

かつては「指をなるべく動かさないように」と指導されるのが一般的でした。しかし、安静にしすぎると手の筋肉が衰え、かえって関節の動きを制限したり、血流が悪化したりして痛みや腫れの改善を遅らせることがわかってきました。

大切なのは、症状のある関節を保護しながら手を動かし続け、筋力を維持することです。

手指の機能を維持する4つのエクササイズ

手の筋肉を刺激し、関節の可動域を保つために効果的な4種類のエクササイズをご紹介します。

  1. 指の関節を横から押す運動
    テーブルに置いた指の関節を、反対の手で横から3秒ずつ押します。押される側も少し押し返すのがポイントです。
  2. 親指と各指を合わせる運動
    親指を立体的に動かし、人差し指から小指まで順番に3秒ずつ合わせることで可動域の維持を図ります。
  3. 手のひらを広げる運動
    6秒間大きく指を開き、その後休む動作を繰り返します。指の間の筋肉を鍛え、ストレッチ効果を高めます。
  4. 関節を押さえるストレッチ
    手の甲を上にして置き、反対の手で変形のある関節をゆっくり6秒間押さえて伸ばし、関節の柔軟性を保ちます。

日常生活で指への負担を減らす工夫

日常生活では、指先への負担を分散させる工夫を取り入れることで、痛みの軽減と症状の悪化防止につながります。

ペットボトルの開封 滑り止めシートを活用し、手のひら全体を使って開けるようにします。
調理器具の工夫 包丁は持ち手が太いものを選び、必要に応じてテーピングで関節を固定します。
筆記用具・食器 ペンやスプーンに太いグリップを付けたり、布を巻いたりして握りやすくします。
洗髪時の対応 シャンプーブラシを活用し、指先ではなく手のひらで洗うように意識します。

女性ホルモンと食生活による改善策 

女性の場合、閉経に伴うエストロゲン(女性ホルモン)の減少が指の変形を進行させることがあります。そのため、エストロゲンと似た働きをするエクオールという成分の摂取が有効です。

エクオールは大豆製品から体内で生成されますが、日本人女性の約半数は自力で生成できないと言われています。生成できない体質の方は、サプリメントによる効率的な摂取を検討するとよいでしょう。

当院での治療

当院では変形性指関節症に対して下記の治療を行っています。

プロロセラピー

物理療法

漢方療法

再生医療(PRP)

動注治療(もやもや血管)

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