スパイスで食卓革命!和食&洋食激ウマ技(あしたが変わるトリセツショー)
スパイスの魅力である「辛み」「色」「香り」の中でも、特に香りの成分を最大限に引き出すためには、世界的な常識となっている「ある方法」があります。それは、単一ではなく複数のスパイスを混ぜ合わせることです。複数を組み合わせることで、風味はより豊かに変化します。
スパイスの香りを最大限に生かす「混ぜる」技術
フランスの伝統的な「キャトルエピス」や、日本でおなじみの「カレー粉」「七味とうがらし」などは、すべて複数のスパイスを調合したミックススパイスです。複数を混ぜることで、鼻の奥にある嗅覚受容体において「香りの干渉作用」という現象が起こります。
複数の香り物質が受容体を奪い合うことで、脳はそれを「新たな香り」として知覚し、料理の風味がより層の厚い、豊かなものへとアップグレードされます。
| ミックススパイスの例 | 主な構成 |
|---|---|
| キャトルエピス | クローブ、ジンジャー、ナツメグ、黒こしょう |
| カレー粉 | 数種類から数十種類のスパイスを調合 |
| 七味とうがらし | 唐辛子を主軸とした日本独自のミックス |
(主なスパイス:レモン、ナツメグ、シナモン、パプリカ、コリアンダー、クミン、花椒など)
いつもの料理が劇的に変わる「特製ミックススパイス」
スパイス調合家の日沼紀子さん直伝の、身近な料理を格上げする配合をご紹介します。
コンビニ弁当も本格派に「洋食ミックス」
| こしょう | 小さじ1 |
|---|---|
| ナツメグ(パウダー) | ひとつまみ |
| シナモン(パウダー) | ひとつまみ |
- 肉などの下味として使用するほか、炒め物やコンビニ弁当の味変アイテムとしても有効です。
- 加える量はお好みで少量ずつ試してください。
おうちチャーハンがお店の味に「中華ミックス」
| こしょう | 小さじ1/2 |
|---|---|
| 花椒(パウダー) | 小さじ1/4 |
| 八角(パウダー) | ひとつまみ |
- 味付けをするタイミングで一緒に加えるのがおすすめです。
- 花椒には特有の辛みがあるため、お子様が食べる場合は分量に注意してください。
香りのグループを知ってスパイスを上手に代用する
スパイスの香りは大きくグループ分けが可能です。同じグループ内であれば、手元にないスパイスを他のもので代用しても、料理の方向性を崩さずに仕上げることができます。
| 甘いグループ | シナモン、ナツメグ、クローブ、オールスパイス、八角、アニス、フェンネルなど |
|---|---|
| エスニックグループ | コリアンダー、クミン、フェヌグリーク、サフランなど |
| 辛みグループ | とうがらし系、こしょう系、マスタード系、山椒(さんしょう)系など |
パウダースパイスの香りを3倍に高める「練りスパ」
粉状のパウダースパイスは香りが逃げやすく、加熱中に焦げてしまうことが欠点です。これを解消するのが練りスパという手法です。水分を含ませることで焦げ付きを防ぎながら香り成分を抽出でき、一般的な炒め方と比較して約3倍の香りを維持できるというデータも出ています。
練りスパの基本の作り方
【材料】クミン、パプリカ、ナツメグ(各パウダー)各小さじ2、水 大さじ2
-
スパイスの混合
器に各スパイスを入れて、ムラがないように混ぜ合わせます。 -
ペースト状に仕上げる
水を加え、全体がなめらかなペースト状になるまでよく混ぜます。※冷凍保存も可能ですが、早めに使い切ってください。
練りスパ活用レシピ:チキンソテー&カレー
香りMAXのチキンソテー
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下準備
鶏もも肉に塩を振ります。 -
皮目を焼く
弱火で皮をパリッと焼き、裏側も同様に火を通します。 -
練りスパの投入
仕上げに練りスパ(小さじ2)を加え、溶け出した油と絡ませるように焼き上げます。
大人の味に変わる練りスパカレー
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ベース作り
通常通り食材を切り、肉と野菜を炒めて水で煮込みます。 -
ルーの投入
一度火を止め、カレールーを溶かし入れます。 -
仕上げの香り付け
練りスパにチリペッパーを混ぜたものを鍋に加え、さらに2〜3分煮込んで完成です。
保存もできる万能調味料「スーパー練りスパ」
にんにくと油を加えた「スーパー練りスパ」は、麺類などのトッピングにも最適です。
【材料】練りスパ 大さじ3、油 大さじ4、にんにく(みじん切り)1片分、塩 小さじ1、砂糖 少々
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香りを引き出す
フライパンに油とにんにくを入れ、弱火でじっくり炒めます。 -
調味
練りスパ、塩、砂糖を加えます。 -
加熱調理
中弱火で1分ほど混ぜながら加熱します。※冷蔵保存で3〜4日以内に使い切ってください。
和食に深みを与え減塩にも寄与する「スパイ酒」
「スパイス×酒」を組み合わせたスパイ酒は、和食の隠し味として非常に優秀です。だし汁に加えることでうまみや甘みが強調され、塩分を控えても美味しく感じられるため、健康的な減塩調理にもつながります。
新調味料「スパイ酒」の作り方
| クミン(パウダー) | 少々 |
|---|---|
| パプリカ(パウダー) | 小さじ1/2 |
| ナツメグ(パウダー) | 小さじ1/2 |
| 料理酒(加塩タイプ) | 150g |
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混ぜ合わせ
広口の耐熱容器に料理酒と各スパイスを入れ、よく混ぜます。 -
レンジ加熱
ラップをせず、500Wの電子レンジで6分加熱します。※冷蔵保存し、早めに使用してください。
スパイ酒活用レシピ:しょうが焼き&筑前煮
スパイ酒入り豚のしょうが焼き
小麦粉をまぶして焼いた豚肉に、しょうゆ・砂糖・水・しょうがと、スパイ酒(小さじ2)を合わせたタレを絡めます。
スパイ酒入り筑前煮
鶏肉と野菜を炒め、だし汁、砂糖、しょうゆ、スパイ酒(大さじ3)を加えて煮込みます。
【注意点】
スパイ酒自体の塩分を考慮し、他の調味料(しょうゆ等)は通常の半分程度に控えるのがポイントです。また、スパイスの過剰摂取には注意し、適切な量でお楽しみください。
