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がんに備える 最新情報 「気をつけて!“怪しい”がん情報」(きょうの健康)

[2026.09.09]

注意が必要な表現のなかには、よりよい治療を求める患者の心理につけこんで安全性や有効性が十分ではない高額な治療をアピールしているケースが多く見られます。また、保険診療と自己負担の治療を併用できるとうたう事例もありますが、原則として全額が自己負担になるため注意が必要です。最近はAI検索を利用する機会も増えていますが、信頼できる情報源に基づいているかを確認することが大切です。がん情報サービスやがん相談支援センターなどの公的窓口を上手に活用しましょう。

インターネット上の巧妙な誘い文句に注意

インターネット上には、がんに関する不確かな情報が想像以上にあふれています。巧妙な誘い文句を使って、患者さんの不安や希望につけ込んでくるケースも少なくありません。怪しいがん治療の典型例をもとに、どのような点に注意すべきかを確認しておきましょう。

注意したい言葉:自由診療・新しい・標準治療と併用

  • 標準治療の先の自由診療
  • 新しい可能性
  • 標準治療と併用できる

怪しい例を確認する前に、まずはがんの標準治療について正しく知っておく必要があります。

がんの標準治療は並の治療と誤解されがちですが、そうではありません。がんの標準治療とは、現時点で科学的根拠に基づいた最良の治療法です。厳格な臨床試験によって有効性と安全性が確認されており、診療ガイドラインにも掲載され、保険診療として受けることができます。

新しい治療法が登場した場合は、厳格な臨床試験で従来の標準治療と比較され、より優れていると証明されたものが新たな標準治療となります。つまり、標準治療はその時点における最善の治療法です。

自由診療と混合診療のリスク

一方で、がんの自由診療で行われる治療の多くは、有効性や安全性が十分に確認されていません。健康保険が適用されないため費用が高額になりやすいですが、高額な医療だから良い医療とは限らない点に注意が必要です。

新しい可能性という言葉にも慎重になる必要があります。新しいということは、まだ研究や実験の段階である可能性があります。医療広告ガイドラインの規制により、「最新治療」「最先端治療」といった直接的な表現から、「新しい可能性」などの曖昧な表現へと変化している傾向があります。再生医療やゲノム医療、遺伝子治療といった先進的なイメージを強調している場合も慎重な判断が必要です。

さらに、標準治療と併用できるという文言にも注意してください。同じ病気に対して保険診療と自由診療を併せて行うことは混合診療と呼ばれ、一部の例外を除いて原則禁止されています。混合診療を行うと、本来は保険が利く標準治療も含めて全額自己負担になるリスクがあります。

注意したい言葉:ステージ4でも完治・無料セミナー

  • ステージ4でも完治を目指す
  • あきらめないで
  • 無料セミナーへ

ステージ4でも完治を目指すやあきらめないでといった言葉は、患者さんにとって救いのように感じられるかもしれません。しかし、科学的根拠がないまま希望を持たせ、症状が悪化した段階で「当院では入院対応ができないため元の病院に戻ってください」と放り出されてしまうトラブルも起きています。現実離れした夢のような宣伝文句には冷静に対処しましょう。

また、無料セミナーという表記にも注意が必要です。外部からのチェックが届きにくい密室のセミナーでは、誤った情報で不安をあおり、高額な自由診療へ誘導されるおそれがあります。

注意したい言葉:免疫療法・オーダーメイド治療

  • がん免疫療法の時代
  • あなたに合わせた治療
  • オーダーメイド治療

現在、標準治療として認められている免疫療法には免疫チェックポイント阻害薬などがあり、高い治療効果が実証されて保険診療として広く用いられています。

一方で、これとは異なる科学的根拠が不十分な治療が、自由診療の免疫療法として提供されているケースが多々あります。高額な費用がかかる場合が多いため、希望する治療が保険適用の標準治療であるかを必ず確認してください。

また、あなたに合わせたやオーダーメイド治療といった表現にも注意が必要です。患者さんごとの特徴に合わせた個別化医療の進歩に便乗し、根拠のない自由診療を魅力的に見せかけている場合があります。

AIによる医療情報の回答は信頼できるか

近年は情報収集にAIを活用する方が増えていますが、AIの回答をそのまま鵜呑みにするのは危険です。

例えば、「水素吸入でがんを治療したい。どこで受けられる?」と検索した場合、AIは「自由診療として受けられる」「標準治療ではない」という正しい事実だけでなく、「がんの進行を抑えたり副作用を減らしたりする補完医療」といった科学的根拠が乏しい内容を出力してしまうことがあります。

細胞実験や動物実験の段階で効果が見られたとしても、人の体においてがんを縮小させる効果が確認されているとは限らない点に注意が必要です。AIはネット上の自由診療の広告や古い情報も学習して回答を作成するため、誤った情報が含まれる可能性を理解しておきましょう。

信頼できるがん医療情報の入手先

がんの治療に関して正確な情報を得るためには、公的機関や専門家が提供する窓口を活用することが確実です。

国立がん研究センター がん情報サービス

国立がん研究センターが運営するがん情報サービスは、各種学会の専門医が協力して作成している公的な情報サイトです。

がん情報サービス ホームページはこちら

がん相談支援センター

全国のがん診療連携拠点病院などに設置されているがん相談支援センターでは、がんに関する疑問や悩みを対面や電話で相談できます。患者さんご本人はもちろん、ご家族や他院に通院中の方でも、誰でも無料・匿名で利用可能です。

全国の相談支援センターは、がん情報サービスのウェブサイトから検索できます。

相談支援センターを探す(検索ページ)

また、国立がん研究センターのがん情報サービスサポートセンター(電話:03-6706-7797 / ナビダイヤル:0570-02-3410、受付:平日10:00〜15:00)でも電話相談を受け付けています。

がんの主治医

患者さんの病状を最も正確に把握しているのは担当の主治医です。気になる治療法やインターネットの情報について疑問があれば、遠慮せずに主治医へ確認してみましょう。

がん医療情報を見極める5つのチェックポイント「かちもない」

見聞きした医療情報が信頼できるかどうかを判断する際は、以下の5つのチェックポイント(頭文字:かちもない)を活用してください。

書いた人は誰?(か) 情報の発信者が、がん治療の専門医や公的機関など信頼できる立場であるか確認します。
違う情報と比べた?(ち) 1つの情報源だけを信じ込まず、他の複数の公的な医療情報と見比べます。
もとネタは何?(も) 診療ガイドラインや学術論文に基づいたデータか、出所不明の口コミではないかを確かめます。
何のための情報?(な) 公的機関が広く国民に向けて発信しているものか、特定の治療やサプリメントを売るための宣伝かを見極めます。
いつの情報?(い)

医療技術は日々進歩しています。おおむね過去3〜5年以内の最新情報であるか確認しましょう。

当院での治療

当院では、がんに対してAWG療法(自費)を行っています。

AWG療法

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