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「認知症」早期発見のカギ…物忘れだけじゃない!?家族が気付くためのヒント(健康カプセル!ゲンキの時間)

[2026.04.12]

今回のテーマは認知症 家族が気づいた異変についてです。

認知症といえば物忘れのイメージがありますが、実は脳の様々な機能が低下する病気です。うたた寝が増えたり、車の運転が下手になったり、ニオイを感じにくくなるといった症状が現れることもあります。認知症の患者様からは色々なサインが出ており、家族がそれにいち早く気付いて対処することで認知症の予防や改善に繋がります。

今回は、家族が認知症に気付くためのヒントや、スムーズに病院へ連れて行く方法などを専門医の知見をもとに解説します。

認知症の早期発見における重要性とMCIの段階

認知症の前段階としてMCI(軽度認知障害)という状態があります。MCIとは、認知機能の低下は見られるものの、基本的な日常生活には支障がない状態を指します。

この段階で適切に対処すれば、健常な状態に戻れる可能性があります(※すべてのMCIが健常に戻れるわけではありません)。また、もし認知症に進行してしまったとしても、早期発見ができれば症状の進行を遅らせられる可能性が高まります。日常の小さな違和感に早めに気付くことが、健康を守る第一歩となります。

見逃しやすい「認知症のサイン」と脳の機能低下

うたた寝と見間違えやすい意識障害・傾眠

傾眠(けいみん)は軽度の意識障害の一種で、一見すると「うたた寝」のように見えます。通常のうたた寝は脳が休息を求めている状態であり、十分に休めば自然に目が覚めます。しかし、傾眠の場合は脳の覚醒維持機能に異常が起きているため、肩を叩いたり声をかけたりすると一時的には起きますが、すぐにまた眠り込んでしまうのが特徴です。

アルツハイマー型認知症では、脳にアミロイドβなどの異常なたんぱく質が蓄積し、神経細胞が死滅していきます。これにより、意欲や計画性を司る前頭葉の機能が低下し、無気力な状態に陥りやすくなります。さらに脳の覚醒を保つ働きも弱まるため、強い眠気や傾眠が引き起こされると考えられています。

身体感覚や五感の変化

痛みを感じる神経や体温調節を行う神経は、脳の視床下部という部位が深く関わっています。認知症によって視床下部の働きが弱まると、痛みや暑さ・寒さを感じにくくなる場合があります。また、嗅覚が鈍くなったり、感情のコントロールが難しくなったりする変化が見られることも少なくありません。

道に迷うようになる視空間認知機能障害

空間を正しく把握する機能は、脳の頭頂葉が司っています。認知症によって空間認知機能が低下すると、「慣れた道で迷う」「駐車場の停めた位置がわからなくなる」「車の運転やバック駐車が苦手になる」といった症状が現れやすくなります。

本人だけが自覚する主観的認知機能低下(SCD)

健康な状態とMCIの間には、本人だけが「何かおかしい」と感じる主観的認知機能低下(SCD)と呼ばれる期間があります。周囲はまだ気づいていないことが多いですが、本人は物忘れなどの自覚を持っている段階です。

病院の検査ではMCIなら異常が出ますが、SCDの段階では異常が出ないこともあります。そのため家族は「加齢のせい」と見過ごしがちですが、SCDの段階で生活習慣を改善し、適切な治療を開始できれば、脳の衰えを防ぎ健常に戻れる可能性がより高まります。

加齢による物忘れと認知症による物忘れの違い

認知症による物忘れは、記憶を司る海馬が萎縮することで起こります。単なる「度忘れ」とは異なり、体験したこと自体を忘れてしまうのが特徴です。

比較項目 老化による物忘れ 認知症による物忘れ
体験の内容 体験の一部を忘れる 体験のすべてを忘れる
ヒントの有無 あれば思い出せる あっても思い出せない
日常生活 支障なし 支障あり
自覚症状 自覚がある 自覚がない

離れて暮らす親の異変に気づくための方法

離れて暮らすご家族の異変に気づく手段として、手紙を送ってみることが推奨されます。手紙を読む、あるいは返信する作業は脳に一定の負荷がかかるため、認知症が始まるとこうした手間がかかることを避ける傾向があります。

送った手紙に対して返信がないだけでなく、電話やメールなどの反応すらない場合は、認知症の初期サインを疑い、一度様子を確認することをおすすめします。

病院受診をスムーズに促すための工夫と言葉選び

認知症の疑いを持ってから受診するまで、平均で1年2か月かかるというデータがあります。本人が「どこも悪くない」と拒否したり、病気への恐怖心から反発したりすることも多いため、言葉の選び方が非常に重要です。

  1. 健康診断やオプション検査に誘う
    「最近健康診断を受けていないから一緒に行こう」と誘う方法です。オプションで認知症テストを受けられる病院もあるため、事前に確認しておきましょう。
  2. 信頼できる第三者から伝えてもらう
    家族の言葉には反発しても、友人や医師などの第三者からの助言であれば、素直に聞き入れられるケースがあります。
  3. 家族が「脳の病気」として受け止める
    「認知症」という言葉に抵抗がある場合は、心臓や胃の病気と同じように、脳という臓器に加齢による変化が起きたのだと家族が理解することで、受診を勧めやすくなります。

認知症が疑われる場合の相談先と受診科目

認知症の専門科目は、精神科・脳神経内科・老年内科・物忘れ外来などです。まずは身近なかかりつけ医に相談し、地域の専門医を紹介してもらうのがスムーズです。かかりつけ医がいない場合は、認知症専門医が在籍する医療機関を検索してみましょう。

症状の進行を遅らせる家族の関わり方

認知症の進行を遅らせるために最も大切なのは、人や社会と積極的に関わり続けることです。日常生活の中でできる工夫として、以下の活動が効果的です。

  • 家族と一緒に買い物へ行く
  • 毎日決まった時間に食卓を囲む
  • 無理のない範囲で一緒に旅行を楽しむ
  • 地域のボランティア活動やスポーツコミュニティに参加する

特別なことではなく、身近な交流を継続することが、脳への良い刺激となり進行を緩やかにすることに繋がります。

当院での治療

当院では認知症に対して、AWG療法(自費)を行っています。

AWG療法

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