「股関節の痛み 原因究明・徹底治療」~2025.11.9 チョイス@病気になったとき~
[2025.12.02]
股関節に痛みがある場合は、我慢せずに早めの受診をご検討ください。
股関節の痛みは早期受診を!
- 立ち上がるときや歩き始めの一歩で、脚のつけ根にズキンとした痛みを感じる場合、変形性股関節症かもしれません。
- 股関節の痛みは生活の質を大きく下げ、放置すると悪化し、手術が必要になることもあります。
- 早期に受診して、原因を正しく突き止め、適切な治療を行うことが大切です。
股関節の構造
- 股関節を構成する太ももの骨「大腿骨」の根元は「ボール状」の形をしていて「骨頭」と呼びます。
- 骨頭は骨盤側のくぼみにはまり込んでおり、骨頭が丸い形をしていることで、いろいろな方向に脚を動かすことができます。
関節唇損傷について
- 股関節は、大腿骨の根元が骨盤のくぼみにはまり込む構造をしています。
- その縁にリング状についているのが「関節唇」という線維軟骨です。
- 関節の動きを安定させ、衝撃を吸収する役割を担っています。
- 関節唇損傷は、バレエダンサーやサッカー、ゴルフなど股関節の動きを繰り返し行うスポーツ選手に多く見られます。
- 運動不足の中高年が急に運動したときにも起こりやすいです。
関節唇損傷の検査
- エックス線で骨が変形していないか確認して、関節唇を傷めやすいタイプかどうかを調べます。
- 関節唇損傷が疑われる場合には、MRI検査で詳しく調べます。
関節唇損傷の治療
- 保存療法が基本です。
- 痛みが強い場合には股関節をなるべく動かさないようにします。
- 痛み止めの飲み薬や注射を使用します。
- 症状が強い場合にはステロイドを注射します。
- リハビリを行い、筋肉を鍛えて関節の負担を減らします。
- 保存療法を3〜6か月続けても改善が見られない場合、MRIやCTで明らかに損傷が確認できる場合、スポーツ選手で早期復帰を目指す人は関節鏡手術を検討します。
関節鏡手術
- 股関節に直径1cmほどの小さな穴を開けて行う手術です。
- 関節内にカメラ(関節鏡)を挿入し、映像を確認しながら損傷した関節唇を特殊な糸や器具で修復します。
変形性股関節症とは?
- 股関節に痛みがある人は全国に約500万人います。
- その大半を占めるのが変形性股関節症です。
- 変形性股関節症は、加齢などによって軟骨がすり減り、骨が変形する病気です。
- 変形性股関節症の人の約8割は女性です。
- 生まれつき骨盤側の「寛骨臼(かんこつきゅう)」が十分に発達していない「寛骨臼形成不全」の場合、変形性股関節症になるリスクが高いです。
変形性股関節症の検査
- 軟骨がすり減ると関節のすき間が狭くなるため、エックス線検査で診断します。
変形性股関節症の治療
- 治療の基本は保存療法です。
- 生活習慣の改善、ストレッチや筋力トレーニングなどの運動療法、のみ薬や貼り薬、注射などを行います。
- 保存療法で改善が見られない場合には、手術を検討します。
- 若い世代では、骨盤の骨を切って角度を変える「骨切り術」が選択されます。
- 股関節をできるだけ温存できる方法で、主に20〜30代の人が対象です。
人工股関節置換術とは?
- 傷んだ股関節を人工の関節に置き換える手術です。
- 接触部分にはチタンなどの金属が使われ、ボール状のパーツを大腿骨に差し込み、骨盤に固定します。
- 人工関節の耐久性は向上しており、30年以上もつとされています。
- 手術は保険適用で3割負担の場合、自己負担額は20〜30万円程度です。
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人工股関節置換術の対象となるのは、中等度〜重度の変形性股関節症、骨折や関節リウマチ、大腿骨頭壊死(えし)です。
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近年は「ロボット支援手術」も導入され、削る位置や角度を高精度で制御します。
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人工股関節置換術の手術後は、1〜2日でリハビリを開始し、10日〜2週間で退院できます。
人工股関節手術後のリハビリ
- 人工股関節置換術の手術を受けたあとも、リハビリはとても大切です。
- 股関節を安定させるには、周囲の筋肉をしっかり働かせることが必要です。
- 特に太ももやお尻、体幹の筋肉を鍛えることで、関節への負担を減らし、日常の動作をスムーズに行えるようにします。
- 術後すぐに負荷の高い運動をするのは避け、理学療法士の指導のもとで安全な範囲から始めることが重要です。
早めの受診が大切
- 少しの痛みでも進行している場合があるため、早めに整形外科を受診しましょう。
当院では関節唇損傷、変形性股関節症に対してお薬や注射で痛みを和らげ、運動器リハビリテーションを行っています。
